ここは小さな町の小さなカフェ。
名前は「ポップンカフェ」といいます。
そこに2人の少女がおりました。
彼女等はケーキを作っています。
「ここでイチゴを・・・・」
レシピの本と格闘しているのがリエという女の子。
そしてその隣で暇そうにしているのがさなえという女の子です。
「ねぇ、リエちゃ・・・」
「五月蝿いわね、黙っててよ・・・・」
リエはレシピ本を睨めつつさなえの呼びかけを無視します。
そして黙々とケーキを作り続けます。
さなえは顔を曇らせます。
時々リエはううん、とかうー、とか唸りながらも、
泡立て器を使ったりバニラエッセンスを入れたりしてます。
そしてその時でした。
レシピに無い「火薬」をリエは手にしました。
さなえはすかさずそれを見て、
「ちょっとリエちゃん!それ何に使うの?」
さなえは火薬を見ながらリエに尋ねるのでした。
リエは良くぞ聞いてくれた、と言って、にやにやしながら、
「これで小さな爆発物を作ってスギやレオを驚かすのよ・・・・」
と言って、くっくっくと笑いながら黙々と作業を再開させました。
作業の途中、うふふとかくくくとか怪しい笑い声が聞こえてきました。
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